Qualib – Library Checker

Qualib (クオリブ) はIP及びSTDセルのライブラリ品質を簡単かつ高速にチェックします。これにより、ライブラリのリリース前や受け取り直後で問題点を発見し、設計でのライブラリに依存したトラブルや遅延、品質の低下を未然に防ぎます。

ツールの概要

テクノロジーが進むにつれ、IPや STDセルのライブラリはさらに複雑になり、作成されたライブラリの精査、認証が非常に大切になってきています。生成を行ったツール以外の第三者がチェックを行う事が必要です。また、チェックするデータ量や複雑さから、高速にチェックを行う必要があります。
もうひとつ、異なるフォーマット間での透過性も保証されなければなりません。Verilogとタイミングの間で定義に矛盾があったり、LEFアブストラクトからGDSをインポートした際にDRCエラーが起きるなどのトラブルは深刻な設計遅延の原因になります。

3つのライブラリ・チェック機能

1)各のライブラリ・フォーマットに基づいた完全性のチェック
以下にリストするライブラリ・フォーマットについてその完全をチェックし、定義に矛盾やシンタックスエラーがないかを検証します。
検証結果のエラーを認識しやすいGUI出力が可能です。
  • レイアウト (GDS)
  • フィジカル・モデル(LEF)
  • タイミング・モデル(Liberty)
  • ネットリスト(Verilog)
  • シミュレーション (CDL)
  • DFT(ATPG)
2)ライブラリの異なるフォーマット(ビュー)間での一貫性をチェックし、ミスマッチを検出します。
以下にリストするフォーマット間で比較を行い、ビュー間での透過性を保証します。
  • LEF vs. GDS
  • Liberty vs. Verilog
  • LEF vs. Liberty
  • LEF vs. Verilog
  • CDL vs. Verilog
3)バージョンやベンダー間での異差をチェックします。
ライブラリのバージョンが変更された場合、供給ベンダーを変更した場合に、バージョン間、ベンダー間でのライブラリ比較チェックを行います。
変更に依って起こるライブラリの変動が、デザインにどのように影響を与えるかを見積もる事ができます。

素早いデバッグを助けます

Qualibは解析結果を素早くデバッグし、フィードバックできる環境を提供します。
  • グラフィックと Tcl ベースのユーザー・インターフェース
  • チェックリストの設定がわかりやすく簡単
  • 問題のあるエリアをピンポイント表示
  • GDS と LEF のビューを比較表示
  • グラフィックと テキストの両方で比較レポートを報告

IPプロバイダへの利点

  • チェックに特化したツールにより検証の質を向上
  • 高速な解析時間で検証を短縮
  • 顧客へ信頼できる高品質なIPを提供

IPユーザへの利点

  • 設計早期にテープアウトを妨げる要因を発見
  • テープアウト予定を逃す危険性の減少
  • IPパフォーマンスを短期間に評価

プラットフォーム

  • x86 64-bit
    • Red Hat Enterprise V4, V5, V6, V7
    • SUSE Linux 9 and 10