デザイン・データ・マネージメントの概要と実際 (3)

2021年12月13日

設計の履歴を管理する

SOSは、設計データのバックアップが自動で保存され、時間軸に沿って更新者の情報やログが記録されています。この情報は上書きや書き換えも記録しているので、必要な際はデータを遡って調査する、トレーサビリティが実現します。
指定した時間のデータセットを取得する機能を使用すると、ある特定の日時にあったデータセットを復帰する事が簡単に行えます。意図してバックアップしなくても、作業途中の状態まで設計データを巻き戻す事が可能になります。
データセットに名前をつけて保存しておく機能(SOSではSnapshot と呼ぶ)を使えば、データ・セットをイベント名で保存しておく事ができます。
 
設計中のデータを保管する意外にも、設計し終わったデータや購入したIP、ライブラリなどを保管するアーカイバーとして、SOSを活用することもできます。
アーカイブ自体をリビジョン管理できるだけでなく、SOSの持つセキュアな環境やバックアップ機能などを使用できるため、単純にディスク領域にアーカイブしておく方法に比較して管理面でのメリットがあります。
設計プロジェクトの進捗管理やイシュー管理に、Excel、Word、PowerPointなどのMSオフィスの資料や、多くの pdf ファイルを併用すると思います。
これらのファイルをSOSで管理する事で、設計データの近くにドキュメントを保存したり、度重なるアップデートをリビジョン管理できる、などのメリットがあります。SOSはWindows用のクライアントを用意しており、また可能であればウエブ・ブラウザを使ったアクセスも可能です。

プロジェクト管理とSOS

こうしたシンプルな手法から一歩進めて、専用のプロジェクト管理ツールを使用、または検討している場合も、SOSは多くのツールと協調して使用する機能を提供しています。
プロジェクト管理ツールでは、TRAC、Redmine、イシュー・トラッキングツールでは JIRA、Bugzilla、更に継続的インテグレーション・ツールである Jenkinsなどとインターフェースを取る事ができるのです。
 
SOSはこれらのツールからタスクのチケット情報を受け取ります。チケットは、アサインされたユーザがSOSの該当データをチェツクインした情報を記録できます。
 
プロジェクト管理ルールからアサインされたタスクは、EDAツールのデータをチェックイン(SOSにリビジョン登録)する際に、どのタスクについてのものであるかを選択、コメントする事が可能になります。
これに依って、プロジェクト管理ツールにはタスクのアクションに対して、どのデータが対応するのかが明確に記録されます。
こうして、プロジェクトのタスク管理と設計データの管理との間に共通のログが記録されるので、プロジェクト管理側からトレースして行っても、そこから該当のデータに直接たどり着く事が可能になります。